2021/07/12
1.Rの発音
アメリカ英語とイギリス英語の一番わかりやすい違いはRの発音です。イギリス英語ではRの音を発音しない時があるのです。Rの後に子音が続くもしくはRで文が終わるときがその時です。ですのでイギリス英語ではPARK /pɑːk/、HORSE /hɔːs/ 、FURTHER /ˈfɜːðə/のようにRのあとに子音が続く場合Rが発音されません。対してアメリカ英語ではその場合でも/r/ を発音しますので /pɑrk/, /hɔrs/ & /ˈfɜrðər/というようになります。 試しに下線部に注意して次の文を聞いてみましょう。
“The early bird murders the worm.”
(1番目がイギリス英語、2番目がアメリカ英語で3回流れます。)
2.イントネーション
イギリス英語とアメリカ英語は文型はほぼ一緒ですが、そのメロディーは全く異なったものです。 イギリス英語は下げ口調が多く、文中の一番ストレスする言葉から高いリズムで始まり下げていくというものです。一方アメリカ英語は上げ口調が多く、一番ストレスする言葉からリズムが始まり上げていくというものです。次の文を聞いてみましょう。
“I don’t really know what to do about it.”
(1番目がイギリス英語、2番目がアメリカ英語で3回流れます。)
3.伸ばす母音の長さ
アメリカ英語とイギリス英語では伸ばす母音の長さが違います。イギリス英語ではアメリカ英語よりも長く音を伸ばす単語があります。それはさきほどのアメリカ英語ではrを発音しイギリス英語ではしない時に起こります。発音記号でも「:」は伸ばすという意味ですが、イギリス英語には「:」となる箇所がアメリカ英語では「:」の代わりに「r」を発音することが多いです。下記が例です。
heard /hɜːd/ /hɜrd/
bar /bɑː/ /bɑr/
(1番目がイギリス英語、2番目がアメリカ英語で3回流れます。)